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虫眼鏡 

むしめがね

 

焦げるのがいやで。

 

燃え尽きるのがいやで。

だって、くすぶっていたかったから。

 

ちょうど虫眼鏡を紙の上にかざして

一点に光を集めると、煙がもくもくするように。

しないように。

 

紙の上、虫眼鏡でさがすみたいに、ゆっくり、

時にはしゅんしゅん、移動させてた。

 

僕の紙のfieldが狭まってきた今、

今に焦点を当てて、

一点集中、燃え尽きてからが世界の始まり。

そう気付いたからには、

 

流れゆく今を、最後まで、精一杯、生きる。

毎日がin and output. だって、そういう時代に生まれてきた。

 

 

ライオンのが勝つの? 

ううん、どうやら、カメレオンが勝つみたい。

強さより、柔軟に、変わる。

 

5年先、10年先の未来なんて

昔、今日が想像できなかったように、

誰にも、わからない。

僕にも、わからない。

 

だから、今をせいいっぱいに生きる。

今、目の前を、みる